協会概要
名称:エコウェル協会
(英文名:ECOWEL Association)
エコウェル協会は従来の加熱燃料にアセチレンガスを用いたガス圧接工法に替わり、環境にやさしい天然ガスを用いた天然ガス圧接工法の普及により、地球環境負荷を低減し社会貢献することを目的にしております。本協会は工法開発会社,圧接施工会社および学識経験者により2005年7月に設立されました。 現在、天然ガス圧接工法は「エコスピード工法」「エコウェル工法」の2つが開発され、工法普及のための活動を行っています。
1.ご挨拶
エコウェル協会会長
名古屋大学教授 勅使川原 正臣
この原稿を書いている最中に、2020年オリンピックの東京開催が決まりました。おめでとうございます。東日本大震災からの復興もテーマになるそうで、復興が本当に進むことを願っています。オリンピック開催の準備で良くも悪くもコンクリート構造物の建設が増えることが見込まれますが、品質の確保、確実な施工、環境への配慮が望まれます。また、この夏のゲリラ豪雨、竜巻の多発など異常な気象状況を見ると、何か大きなエネルギーのバランスが崩れているのではないかと感じます。それに加えて原発の問題があります。
コンクリート構造物に用いられる鉄筋のガス圧接は、従来よりアセチレンガスを熱源とする工法が一般的でありました。近年、日本のエネルギー需給状況の変化により、省エネルギーや地球温暖化問題に関する意識が高まり、低炭素化社会が注目され、環境負荷低減の検討ではライフサイクル全体にわたって総合的に削減することが求められています。建築構造物においても省エネルギー構造にすることはもちろんのこと、建設時においてもCO2排出量削減が求められています。
当協会が普及推進する天然ガス圧接工法「エコスピード工法」「エコウェル工法」はこのような要望に応えるべく開発された工法です。従来のアセチレンガス圧接に比べ、LCA評価でCO2を60%、エネルギー使用量を50%削減することができるほか、廃棄物などの環境負荷を低減することができます。エコウェル工法は自動制御装置による圧接作業の自動化により、均一な品質の確保と施工データの記録・保存によるトレーサビリティーを可能にした施工管理を実現します。エコスピード工法は、継手性能に影響する加熱時の鉄筋接合面の酸化を、還元材(PSリング)を用いて防止する新しい技術により、手動操作でも安定した圧接継手品質の確保が可能です。また、資源面においても、需要の変化に伴い生産量が減少しているアセチレンガスに対し、クリーンで豊富な資源を有する天然ガスを用いることはガス圧接工法の将来性においても有用と言えます。
当協会は、中田愼介初代会長のもと、このエコスピード工法、エコウェル工法の健全な普及と技術の向上、品質確保のための活動を行ってきました。新体制となっても、澤井布兆副会長、理事会メンバー、会員各位の協力を得て上記活動を継続、発展させ、天然ガス圧接工法の普及を通し、環境負荷低減に貢献することを目指してまいりたいと思います。
2.目的
エコウェル協会は天然ガス圧接継手工法「エコスピード工法」「エコウェル工法」の普及,技術の向上,並びにその健全なる発展を図ることを目的としています。
【 主な活動・事業 】
エコスピード工法、エコウェル工法について以下のことを行っております。
- 保全・維持活動
- 技術の改善
- 技能講習会の実施
- 知識の普及を図るための教育,並びに情報の提供
- 会員相互間の情報交換
- その他,本協会の目的に必要な事業
3.組織図
4.規約
7.入会について
事務局へお問い合わせください。
8.事務局
エコウェル協会 事務局
〒105−0011
東京都港区芝公園2−4−1 芝パークビルB館6階
東京ガスケミカル株式会社内
電話 03−3432−0757
FAX 03−6402−1108
mail:ecowel1@ecowel.com